仏教のおしえ」カテゴリーアーカイブ

蟪蛄春秋を識らず

蟪蛄春秋を識らず、伊蟲豈に朱陽の節を知らむや (曇鸞『無量壽經優婆提舍願生偈註』) けいこしゅんじゅうをしらず いちゅうあにしゅようのせつをしらんや 蟪蛄(セミ)は夏だけの命なので、春と秋を知らない。季節を知らないのであ… 続きを読む »

キサー・ゴータミー

インドの言葉で「キサー」は不憫。「ゴータミー」は女性の名前。ゴータミーは子供を授かった。元気に成長していたが、かわいい盛りに突然病気になり亡くなってしまった。 ゴータミーはその現実が受け容れられず、心のバランスを崩してし… 続きを読む »

乳製品と仏教のお話①

めいらくグループの「褐色の恋人スジャータ」は、お釈迦さまに乳粥(にゅうび)をさしあげた女性、スジャータの名に由来するのは有名なお話。 お釈迦様がさとりを開いたブッダガヤの「大菩提寺(マハーボーディ寺院)」のすぐ横に「尼連… 続きを読む »

善行寺の如来と天然痘

 2500年前、インドの欲深い大金持ちの長者は一人娘の重病を機にお釈迦様の教えを乞いました。 「この苦しみをお救い下さい」という長者の求めに、お釈迦様は「今までの罪を悔い改めて西方浄土の阿弥陀仏の御名(みな)を称えなさい… 続きを読む »

人身受け難し 今すでに受く

 インドにはガンジス川という大河が流れる。世界の屋根ヒマラヤを水源とし、河口はベンガル湾に広がる世界最大規模のデルタ地帯だ。 お釈迦さまがいらっしゃったのはその中流あたり。雨季には満々と水が流れる一方、乾季になると中央に… 続きを読む »

これでいいのだ

 「これでいいのだ。」バカボンのお父さんのセリフです。スラップスティック(ドタバタ劇)の後、毎回必ずこの決まり文句で終わります。  赤塚不二夫は生前『天才バカボン』の名前の由来をこう述べています。「フランス語のバガボンド… 続きを読む »

有田憂田 有宅憂宅

 有田憂田。有宅憂宅。(略)無田亦憂、欲有田。無宅亦憂、欲有宅。(田あれば田を憂う。宅あれば宅を憂う。田なければまた憂えて田あらんと欲う。宅なければまた憂えて宅あらんと欲う。) 『仏説無量寿経』の一節。 お経は、清らかな… 続きを読む »