乳製品と仏教のお話②

投稿者: | 2020年8月15日

乳酸飲料「カルピス」の生みの親は、三島海雲(みしまかいうん1878-1974)という人で、大阪府箕面市の浄土真宗本願寺派「教学寺」の出身。カルピスの語源は、「カルシウム」の「カル」と、古代インドのサンスクリット語「サルピス」の「ピス」を合わせた造語だそうです。

サルピスとは『大般涅槃経』にある言葉で、熟酥味(じゅくそみ)と訳されます。教えの熟成度が牛乳のそれにたとえられ、
①乳味(ミルク)
②酪味(ヨーグルト)
③生酥味(しょうそみ・フレッシュチーズ?)
④熟酥味(じゅくそみ・ナチュラルチーズ?)
⑤醍醐味(だいごみ・バター?)
の五味となって熟成されたのが涅槃経だと。

転じて、物事の「面白さ」や「神髄」をあらわす言葉として「醍醐味」が使われるようになりました。「スポーツの醍醐味」とか言われますね。私見ですが、醍醐味はインドの「ギー」(乳脂肪由来の油で、溶かしバターのような香りです)の味ではないかと思います。

三島海雲は、1905年25歳の時に中国大陸に渡り雑貨貿易商となり、現内モンゴル自治区で体調を崩し、瀕死の状態になったといいます。すすめられるままに酸乳を飲み続けたところ回復を果たし、辛亥革命を機に日本に帰国。〝心とからだの健康〟を願い、酸乳・乳酸菌を日本に広めることを志し、1919年試行錯誤の末、世界で初めての乳酸菌飲料「カルピス」の大量生産に成功したということです。

1967年三島海雲記念財団を設立。奨学金や学術支援の社会貢献が続けられています。

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