祖父と沼田恵範

By   2017年9月10日

100年前、祖父二十二鉄鎧(じそじてつがい)は西本願寺の開教使として合衆国ロサンゼルスの羅府仏教会(後に本願寺仏教会)に赴任し、足掛け5年の月日を過ごした。
在米中に仏教伝道協会(ホテルの客室に仏教聖典があるのはこの会の事業)の創設者沼田恵範と親交があったという。
沼田はハリウッドのハイスクールに通っていたこの頃、酷い病を患い(結核か?)寝込んでしまった。
住み込みの給仕として働いていた家の白人夫婦はよく看病してくれた。だが、西洋料理は口に合わない。おかゆや梅干しを求めても、この家にあるはずがない。ますます病状は悪化し、痩せてゆくばかり。
日頃から仏教教会で親しくし、よく自宅にも招かれていた住野さんというご門徒が、最近彼を見ないので心配になり、探し回ったところ、ようやく発見。彼のために巻き寿司を届けたという。
沼田はその寿司で元気を取り戻した。のちに高級店で食べるどの寿司よりも、この時の寿司が一番美味しかったと、寿司を食べるたびに思い出したということだ。
『法喜のえにし』という住野さんが発行した小冊子に、沼田は「世界一美味しいお寿司」と題して記事を寄せている。この冊子が祖父の書棚にあった。
このたびロサンゼルス西別院の寺報最新号に、祖父のアルバムからスキャンした写真と、沼田のこの記事が紹介された。ご一読を。リンクの8~9ページ「DID YOU KNOW?」。英語だが…
近代仏教史を研究されている吉永進一先生のおかげでこれらのことを知ることができた。感謝。

ロサンゼルス西別院寺報444号(2017年9・10月号)

Tomoichi Sumino family home in Hollywood, 1919
Seated, l- r: ?, Rev. Utsuki, Rev. Jisoji, Rev. Kyogoku,
Kinuko Sumino (with baby of niece, Tomoichi Sumino
Standing: Yehan Numata, ?, ?, niece of Kinuko Sumino


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